US and UK carry out strikes against Iran-backed Houthis in Yemen
なぜ米英軍は攻撃したのか
イスラエルに対する間接的な攻撃として、紅海を運航する商業船を拿捕したり、米軍艦を含む艦船を攻撃したりといった軍事行動をフーシ派は繰り返してきたため、紅海を航行する艦船の安全確保が求められている状況です。
紅海はヨーロッパとアジアを結ぶ主要貿易ルートであり、世界貿易量の約2割がここを通過すると言われています。
大手海運会社は紅海ルートの利用を当面見合わせることとしたため、代替ルートはアフリカ喜望峰ルートとなることから物流コストが高騰しています。
これで終わるのか
イスラエルがガザ地区での攻撃を続ける中、米国は支援を表明する一方で武力行使は飛来するミサイルやドローンを撃墜する防御の範囲に留めていました。
しかし、今回の攻撃によって米国は攻勢に転じました。
米国が動けば怯むだろうとホワイトハウスは期待しているのかもしれませんが、フーシ派の攻撃が止むことはないでしょう。
米国を相手にすることを嫌って撤退するのであれば、米国を刺激するような戦略をそもそも採用しなかったはずです。
つまり、米国の参戦はフーシ派にとって想定内のことであり、したがってここで撤退するとは考えにくいです。
実際、フーシ派は直ちに攻撃を継続すると宣言しています。
また、フーシ派を支持するイランからも強気のコメントが発せられています。
米国はどうするのか
紅海における米軍を含む艦船の安全確保が目的の軍事行動ですが、今年は現役大統領が再選を目指す米大統領選の年であることもファクターになっていると考えられます。
軍事行動を起こすかどうかの選択肢がある時、攻撃を見送ることで弱気と見られるよりも、強い大統領と見られる選択をしがちということです。
そして、攻撃を選択してしまった以上は、フーシ派が攻撃を継続するのであれば米国も同様に続けざるを得ない状況に陥っています。
今後の展開
米軍は誘導ミサイルによる空爆に徹しており、地上軍を投入したわけではありません。
問題は、米国はウクライナのためにミサイルを大量に提供しているため、保有量に余裕がありません。
アラブ側でもそのことは承知しているでしょうから、物量で押し切られる可能性が近年ではもっとも低い状況と考えているはずです。
フーシ派に続いて、他の武装組織が戦端を開くことで米国が対応しなければならない戦線を増やしていけば、米軍は装備不足の問題に直面する可能性が高まります。
イランがハマスやフーシ派などの武装組織を指揮しているのであれば、この点を突いていくのがもっとも効果的な道筋です。
そして、米軍が動きたくとも動けないことをアラブ諸国に見せつけることが出来れば、イスラエルを攻撃することのリスクファクターが一つ減ることになるため、パレスチナ防衛を名目に各国が参戦してくることが展望されます。
目論み通りにならなかったとしても、米国がウクライナを支援する余裕がなくなっていくので、イランはロシアを間接的に支援することができます。


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