出馬表明したのは10名以上いますが、共和党の指名争いに絡んでくるのは以下の4名と考えられます。
ドナルド・トランプ
元大統領。2020年大統領選は民主党の謀略で結果が操作されたとの主張を続けており、大統領に相応しい人間は自分しかいないと自負。
数々の刑事事件の調査対象になっており、その一部では既に起訴されている。
ロン・デサンティス
現フロリダ州知事、元下院議員。フリーダム・コーカサス(共和党内の極右議員一派)の創立メンバーのひとり。議員時代よりトランプ氏を支持しており、大統領となったトランプ氏の支持を受けてフロリダ州知事に当選。
政治姿勢はフリーダム・コーカサスのメンバーであることからも分かるように、極めて保守的。フロリダ州に到着した移民を民主党が強い他州に移送したり、自身の政策を批判する州内の企業にペナルティを課したりするなどの嫌がらせで知名度を増している。
ニキ・ヘイリー
元国連大使、元サウスカロライナ州知事。2016年大統領予備選ではトランプ氏の対立陣営にて氏を公然と批判していたが、選挙勝利後にトランプ氏により国連大使に指名されると受諾し、トランプ支持者に転向。しかし、議会襲撃事件に関してトランプ氏を非難したことで関係が悪化。
インド系移民の子供ながら、その政治姿勢は極めて保守的。共和党内の女性政治家としては最も成功していると言われている。
マイク・ペンス
元副大統領(トランプ政権)。2020年大統領選の敗北を認めようとしないトランプ氏に対してペンス氏は敗北を認めたことから両者の関係が大きく悪化。その後も、大統領選や議会襲撃事件に関してトランプ氏を公然と非難。
RealClearPoliticsの集計では、各候補の支持率は以下の通りです(6/11現在)。
デサンティス:23.5
ヘイリー:4.0
ペンス:4.3
トランプ氏が圧倒しているように見えますが、ここに記載していない候補者も含めて脱落者が今後出てくると、その支持率がデサンティス氏あたりに集約されていくと考えられるので、差は縮まっていくはずです。
トランプ氏以外の3名は、トランプ氏との関りが深いですが、今や反トランプに転じています。このまま予備選に突入すると反トランプ票が割れてしまうため、トランプ氏にとっては有利な状況です。トランプ氏の対抗馬を早期に一人に絞り込むことができればトランプ氏にとって脅威となるはずですが、各候補のエゴが邪魔して候補集約にはなかなか至らないでしょう。数々の刑事事件の捜査・裁判の最中にあるため、選挙を戦い抜くことができるかどうかがトランプ氏にとって最大のポイントとなります。
デサンティス氏は反トランプ3氏の中では今のところ最有力です。政治姿勢はトランプ氏とさほど違いはないため、トランプ氏支持者をいかに取り込むかが最大のポイントでしょう。支持者を怒らせない範囲でトランプ氏の足を引っ張ることに腐心することになるでしょう。トランプ氏が刑事事件の進展で選挙戦から脱落することがあれば、支持者たちの受け皿となる可能性があります。
ヘイリー氏はその政治姿勢からターゲットとする支持層はトランプ氏やデサンティス氏と被りますが、女性・非白人を軽んじる保守層からの支持を集めにくいでしょう。デサンティス氏同様、トランプ氏が選挙戦から脱落することがあれば、支持者たちの受け皿となる可能性があります。
ペンス氏は2020年大統領選の結果を覆すことに尽力しなかったことでトランプ支持層から恨まれているので、その票を取り込むのは難しいでしょう。おそらくは、他の候補者よりも中道寄りの立場で選挙を戦うのではないかと思われます。しかし、それでは大半の票は他の候補に流れるでしょうから、かなり厳しい選挙戦になるのではないでしょうか。
政策よりも反トランプが当面のテーマとなりそうです。トランプ支持層を敵に回すことはしたくないので、各陣営ともトランプ氏にとって不利な材料を集め、マスコミや検察に呈示することに注力するものと思われます。とくに、出馬表明したばかりのペンス氏はトランプ氏に最も近いところにいたわけですから、自身の選挙戦を有利に展開させるべく今後何か出てきても不思議ではありません。


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